KILIMS & TRIBAL RUGS
展示期間: 2024.4.24 水曜日 ~ 2024.4.28 日曜日
12:00〜19:00(最終日のみ18:00)

トライアングルギャラリーでは、2024年春の展示に、”遊牧民のキリム&部族絨毯展”を開催いたします。
遊牧生活に欠かせない毛織物は、織る技術と共に母から娘へと伝えられ、大切な宝物として何世代にもわたり使い込まれ、受け継がれています。その思いは悠久の時を超えてなお私たちの心に強く訴えかけます。
是非、皆さんご来場をお待ちしております。
Instagram @agartamay

キリムとは?
キリムは、ペルシャ語で平織物を意味し、正確には”ギリム”と言われます。
地域によって呼び名が異なり、トルコではキリム、イランではギリム、アフガニスタンではゲリム、コーカサスではパラス等と呼ばれていますが、欧米で最も良く知られたトルコの“キリム”が一般的に広く使われるようになりました。
キリムは西アジア・中央アジア・北アフリカの主にイスラム圏の遊牧民によって織られ、遊牧生活の必需品の道具として使われました。
自分達が所有する羊・山羊・らくだ等の毛を紡ぎ染めた堅牢な糸で織り上げたもので、天幕内の敷物・間仕切り・穀物袋・岩塩袋・布団袋・衣装袋・天幕周りのカバー等、遊牧生活全般の道具・家具としての機能を持っています。
定住せずに季節によって移動する遊牧民にとって、キリムはたたんで持ち運びの出来る家具や生活道具だったのです。
キリムはどのような目的で遊牧民の間で古来より延々と織り継がれて来たのでしょうか。
それは大きく分けて3つの目的のためと言われています。
① 女性たちの結婚前に婚資として織られたもの
② 家庭用として実用のために織られたもの
③ 宗教的目的、あるいは共同社会の中で用いるために織られたもの
19世紀に中東に進出したイギリス人がキリムを装飾品・土産品として持ち帰ったのがヨーロッパに知られるようになった始まりと言われています。
イスラム文化の影響による抽象的な文様が織りなすキリムの独創的なパターンデザインは、そのオリジナリティからインパクトがあり、ヨーロッパでインテリアのアクセントラグとして受け入れられました。
日本でもやっと最近インテリア雑誌でも取り上げられるようになりましたが、残念ながらまだまだ一般的でないようです。
欧米ではインテリアとしての独自の地位を確立しており、アメリカ、ヨーロッパの映画を注意して観ていると、中流から上流家庭のリビングルームなどにセンス良くコーディネイトされた光景を目にすることが出来ます。
Comments are closed